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2016年「長野順子 銅版画展」

2016年1月7日(木)〜1月24日(日)
OPEN 木曜日〜日曜日 12時〜19時

「春梅(チュンメイ)」 15x11cm

「春梅(チュンメイ)」 15x11cm

長野さんの作品の大きな特徴の一つに「物語性」ということが揚げられます。
一枚の作品の中にストーリーを想像することが出来る。
この「春梅(チュンメイ)」と呼ばれる少女は衣服からみても中国の女の子を描いているのでしょう。指を止まり木にしている小鳥と何か話しかけています。一体どんなお話をしているのでしょうか。

少女が身につけている髪飾りやイヤリングは梅のよう花です。さてはこの子は梅の花の精かな。梅にチャイナ服は似合いますし。この匂い立つ花の香りに誘われて、今年も飛んで来た小鳥に歓迎の意を表しているように見えます。
寒い冬を超えて、今年も花を美しく咲かせる事が出来、喜んでいながらも長かった冬にちょっと退屈していた春梅(チュンメイ)と、暖かくなりやっと羽を拡げて空へ羽ばたく小鳥との再会の挨拶もそこそこに。空から見下ろし見て来た地上の出来事を、自分の居場所から動けないチュンメイに話して聴かせているようにも見えます。

これはあくまでも私の読み取った想像です。
「お話」はお客様それぞれの観たまま感じたままに、ご自由に話を想像して美術を鑑賞する楽しさ身近に感じていただければ幸いです。

長野順子:
東京芸大・大学院では建築を学び設計事務所での勤務を経て美学校(神保町)にて
銅版画を学ぶ。以後銅版画を中心に制作、発表しています。
個展・グループ展は多数開催。また、海外でのコンテストへも積極的に参加。特に近年シャルジャ(アラブ首長国連邦)で開催されている絵本原画展では4年連続で入選し、2015年は2位に入賞するなど評価が高まっています。
挿絵の仕事も多数あり、最近では「虹色峠」著:十一谷朋代(未知谷)2015年があります。