安藤 祐 展 自閉する27(3×9) のPACO・PACO ーハート形によるー

DSC_0054
安藤 祐 展
自閉する27(3×9) のPACO・PACO ーハート形によるー
2010年2月11日(木)ー2月28日(日) 12時ー19時 OPEN木金土日
木村由ダンスパフォーマンス
2/21(日)・2/28(日) 各日18時から
定員15名位 要予約
⇒投げ銭をお願い致します。
上の日程以外にも、 お天気次第で出没します。
秩父は”アジア”だ! と実感したのは、この1月、秩父、皆野の山間にある安藤さんのアトリエを訪問して新作のオブジェを観た時です。美しいハートの立体もさることながら、その色彩です。野生味のあるこの原色に近い色達が、谷間にあるアトリエの庭の濃い緑や灰色の石によく似合う。この感覚は懐かしいような、どこかで体感したことがあるような。思い出したのは、タイ国の少数民族の衣装の色彩だった。昨年ご近所の方が、アジアが好きで旅行され、その時に購入された物を見せてくれたものでした。 私が訪問した日の秩父は、身体の芯まで冷える寒い気温だったのですが、東京のように冬特有のひどい乾燥は感じられず、空気に多少の湿度があり、当然太陽のひかりも何となくうるうるして居る様な感じでした。残念ながらアジア方面に行った事は無いのですが、TV番組で報道される中国奥地や東南アジアの空気や、衣装から醸される雰囲気に似ているなと感じたわけです。 安藤さんが秩父にアトリエを構えて20年近くなる。その間秩父の山々を歩く樵(きこり)の仕事をされ、生活していた事を思えば、この鮮やかな色感が、安藤さんの体内と秩父の自然から生まれた「共同作業」と感じずにはいられない のです。 もう一つ、ダンスパフォーマンスについて。安藤さんの作品を観ると多くのダンサーが踊りたくなるらしい。それもそのはず。安藤さんご本人が実は身体を動かしたい人だから、作品にもその空気感があるのだとおもいます。描くという行為あるいはその動きは、安藤さんにとって踊っていることと同じだと言っています。 木村由さんは近年、安藤さんのアトリエに通い、作品に埋もれ、秩父の空気を吸い 研鑽を積んでいます。「踊る」のは観客が居ようが居まいが踊るのだそうで、その姿勢はものを造る作家の姿勢そのものです。この展で木村さんの自然体のダンスに出会えることも楽しみの一つです。