「 佐藤 省 展 春は土の中にー 」
2025年4月10日(木)ー4月27日(日)
12:00ー19:00 開廊 木金土日
「種子」を素材にしたインスタレーションです。



画廊コメント
「そう、種子(いのち)のつぶやきの 浮遊を待ちつづけ・・・」(佐藤省)
展示に使われている素材は、作者自身がこれまでに食料としてきた果物などの種を永い年月にわたり収集してきたものです。DMに掲載された詩(冒頭)にある種子に”いのち”とあえてルビをふることに、今回の展示の主たるテーマがあると推察します。
佐藤省は、これまでにテラコッタなどの陶芸、陶土による磨き楕円体や古書によるオブジェ、ペーパードライポイントなどの平面作品を、かつて親しく関わってきた物たちをモチーフに…制作•発表してきました。
立体であれ平面であれ、詩的な異界をイメージさせる作風には動きがあり、その底には多くの場合空気の流れや時の移ろいを想い起こさせるものがあります。有機的な印象は佐藤省の作品の特徴であり、魅力でもあります。
この度、作家により展示に選ばれた場は、昭和の生活の記憶を留める4畳半の部屋です。ここに展開されるインスタレーションを通して、見過ごされてしまいがちな物たちの形の面白さや美しさを再認識して頂きたいのと同時に、1粒の種子の壮大な旅を想像していただければ嬉しい限りです。
それは地球上の生命体全てに共通するいのちの連鎖(歴史)の物語が秘められているのですから。
佐藤省は一方で言葉の人でもあります。
豊富な語彙から選び抜かれて詠まれる詩は美しく、現実と幽玄を行ったり来たりの世界に誘ってくれます。
展示には、言葉での参加者を募った約50名の方々の一行詩も加わり、作家が描き溜めたドローイングに重ねて
展示いたしました。
みなさまそれぞれの、種子(いのち)を素材にした一行詩もお楽しみくださいませ。
(土日画廊 板橋 記)
佐藤 省 略歴
大学卒業後、グラフィックデザイナーとして社会人をスタート。
美術雑誌「パリ通信」の企画編集。
子供への造形指導に関わりながら、セミナーハウスで
絵画・版画・陶芸指導などを行う。
元ギャラリー悠玄チーフディレクター
2021 年より ギャラリーブロッケン プロデューサー
1970年代より個展(銀座)、グループ展開催
1996 年 谷中アートフォーラム 個展(谷中)
1998 年 ギャルリ・プス 個展(銀座)
1999 年 スペイン・グラナダ 個展
2000 年 フランス・パリ 個展 以後個展多数
2023 年 個展「葉に余白残して紡ぐ半夏生」ギャラリー ブロッケン(武蔵小金井)
2024 年 個展「架空の森へ ー そして」ギャラリー ブロッケン
参考までに・・・

陶土による磨き楕円体 大人の両手から溢れるくらいのの大きさで、掌の感触が伝わります。

「アンティーヴが横たわる遥かな雲の皿の上」ペーパー・ドライポイント 2000年


